引きこもりにおける罪悪感とのつきあい方

私は引きこもり歴14年のベテランです。

私を含め多くの引きこもりの方は、多かれ少なかれ罪悪感を抱えているのではないのでしょうか?

そこで私がやっていた、罪悪感を生み出す考えについて、3つ紹介します。


・教育費を無駄にしてしまった。
私にかけた教育費ってばかにならないと思います。どれくらいだったかはわかりませんが、それを全て無駄にしてしまったと考えると辛かったです。

・家族の負担や不安材料になっている。
病気になったらどうするとか、このまま歳をとったら大変だとか、家族は考えるだろう。
そう考えると早くなんとかしなきゃと気が焦りました。
しかし、どうにもできないのです。

・私がいること自体が、家族のストレス。
今はうまくコミュニケーションがとれていますが、以前は家族は私をどう扱っていいかわからず、困っていました。
家族の生活の音や足音の一つ一つが自分への非難のように聞こえて苦しんでいました。


以上のように考えて苦しんでいました。引きこもりには時間だけはあるから、四六時中、自分を責めてしまいます。

おそらく、引きこもりの人はたいてい心が傷つき弱っているのではないでしょうか?

その状態で心に罪悪感を起こしてしまえば、さらに自分の心を傷つけてしまうと思います。

もしかすると罪悪感があるのは当然だ、と考える引きこもりの人がいるかもしれません。

自分は引きこもりになってしまい、責任や義務を果たせない、周りに迷惑をかけていると思っていて、むしろ罪悪感がなければいけない、と考えるかもしれません。

というかそれは以前の私です。

しかし考えてみてほしいのです。
引きこもりはおそらく心の病気です。

だとすれば、罪悪感で心を痛めつけている間は心は治らない、引きこもりは治らないのだと思います。

ですから我々の義務は罪悪感を抱くことなどではなく、むしろ罪悪感から心を守ることなのではないでしょうか?

自分の心を傷つけない努力が、引きこもりがやるべき第一の課題ではないでしょうか?

ではどうすればいいのでしょう?

私のやったことはとにかく何も考えないことです。
何か頭に考えが浮かぶ度に振り払います。

それと瞑想もします。
瞑想は余計なことを考えない練習になると思います。
私は瞑想で変わりました。
明らかに毎日のストレスが減り、罪悪感も少なくなりました。

全て解決した訳ではなく未だに引きこもりですが。


引きこもりにとって罪悪感とはどうしてもついて回るものだと思います。
なので罪悪感とのつきあい方はとても重要です。

罪悪感は猛毒だと考えて、遠ざけた方がいいというのが、長年の引きこもり生活からたどり着いた考えです。